2010年12月
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サンタクロース

トロフィー工房のhirominです。 12月6日は、聖(セント)ニコラウスの祝日ということです。聖ニコラウスというのは、サンタクロースのモデルで、実在の人物だそうです。270年生まれ!ヨーロッパの歴史には、格がありますね。小アジアは、現在のトルコ出身ということです。 聖ニコラウスは、信仰の厚い財産家に生まれ、若くして両親を亡くし、莫大な遺産を相続しました。貧しさのあまり、3人の娘を嫁がせることができない家族を知り、真夜中にこっそり、その家の煙突から暖炉に金貨を投げ入れました。そのおかげで、奴隷として身売りされる運命であった娘たちは、幸せな結婚ができたということです。 このとき、投げ入れた金貨が暖炉の前に干してあった靴下に偶然入り、これがクリスマスイブに靴下を下げる習慣になったという言い伝えです。有名な「聖ニコラウスの伝説」です。いずれにしても、ドイツ、オランダ、スイスを始め、ドイツ語圏の国々では、子どもたちへのプレゼントは、24日のクリスマスイブではなく、6日ということです。 ちなみにサンタクロースとは、聖ニコラウスを表わすオランダ語「シンタクラーズ」が、アメリカに渡ってさらに訛ったものだそうです。これが19世紀以降、現在の商業主義的なサンタとクリスマスプレゼントとして世界中に伝わったようです。 我が家にも長い間、24日クリスマスイブには、サンタさんがやってきていました。イブの夜、子どもたちは、ケーキを食べると、なんだかそわそわしながら、いつもより早い目で眠るのです。25日の朝は、3時とか、5時ぐらいから起きだして、「おかあさん、サンタさん来た!」と言って、わたしを起こしに来るのです。いつの年でしたか、こんなこともありました。プレゼントの包装が、近所のスーパー「ツジトミ」のグリーンスタンプのものだったので、息子が「サンタさん、プレゼント、ツジトミで買わはった!」って言ったことがありましたね。そんな泣けるような、笑えるような思い出話も残っています。 わたしの夫も、わたしも、無宗教、もちろんクリスチャンでもありませんし、クリスマスの明らかな商業主義に踊らされることには、いちおう、抵抗がはあります。でも、聖ニコラウスの伝説で、貧しいものを救ったニコラウスの精神には共感します。今年も、クリスマスプレゼントをもらえない子どもたちは、世界中にたくさんいるでしょう。健康な両親そろって働いてもお金は足りないのですから、母子家庭、父子家庭の子どもたちは、わたしにはことばもありません。まして戦争をしているような地域の子どもたちは……自分の神様に祈ることしか、わたしにはできません。 現在、我が家には、もうサンタさんは来なくなってしまったんですけど、今年も二十歳の息子は「今年のサンタさんは?」と尋ねます。そんなとき、わたしは、「石鹸1個!」と答えます。息子の小さいときに、見せていたディズニーのアニメにそういうのがあって、クリスマスプレゼントを心待ちにしているこの時期の合言葉になっていて、それがサンタさんが来なくなった現在でも、残っているというわけです。 それにしても、子どもって、ほんとうにサンタさんを信じますよね。というか、それを疑うような子どもがいたら、そういう子どもの方が不健全だと思うのです。たかがクリスマス。されど、サンタさんを信じる、夢を信じる、そのことが、子どものこころの発達にとって、大切なことだと思うのです。愛されている子どもは、愛することを知っています。うちの息子は将来、パパになるのかならないのかは自由ですが、もしなったとしたら、おそらく「サンタさん」はするとおもいます。 トロフィーのご用命は、トロフィー工房まで。