2012年3月
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贈る言葉

トロフィー工房のBillie Jeanです。 この春、卒業されるみなさま、ご卒業おめでとうございます。 卒業式は、学校中で一番おめでたい日です。学校生活で学んできたこと、経験したことを労い、ちょっぴり改まって、でも、こころから褒め称える日です。卒業生は、先生と、友と、そしてなぜか軽視されがちでちょっとひがんでしまうのですが、家族の支えに感謝していただきたいと思います。 慣れない和服で参加される方は、準備、そのお片づけとたいへんですな。わが家も、去年はむすめが高校を卒業し、そのときは生徒の90パーセントぐらいまで和服でしたが、本人がスーツ着用を希望し、その和服にまつわる煩わしさからは逃れることができました。そして、今年は、むすこが大学を、すでに無事卒業認定が出ておりまして、3月20日卒業式です。 自称子ども好きの隣に住む方が、実の両親以上に、わたし共の子どもを小さいときからかわいがってくれまして、わたしなんか、他所の子のことは、年齢はおろか、名前さえもおもいだせないことがあるのに、うちの子どものことをなんでもしっかり覚えいらっしゃるのです。先日も「20日行くの?」とわたしに聞くのです。わたしはすっかりノーマークだったのですが、むすこの卒業式の日取りを知っていて、「お赤飯炊くからね」と言ってくれました。 案外、大学の入学式、卒業式も、親は参加されるのでしょうか。最近は、就職活動も親付なんですか。どうでもいいんですけど、わたしも、子どもが小さいときは、過保護さながらにやってきました。なにをいまさら、20歳過ぎたおっさんの卒業式を見届けるなんて、理屈抜きで、気持ち悪い。行くはずもありません。ただ、ささやかにケーキぐらいは用意しようかとおもいましたが、最近のむすこは、就職が決まって最後の学生生活を楽しんでいるといえばそうなのでしょうけど、お付き合いしている女性とバリ島へ行くというので、その資金の一部を出資して、お祝いのプレミアムとさせていただきました。 卒業のお祝いの賞は、贈る言葉です。「勉強は、小学生のとき塾でしたことが、いちばんおもしろかった」と言い切るむすこは、立命館中学校に合格しました。そのとき覚えたての英語で、「You can do it!」と言いました。けれども、中学、高校の6年間はほとんど勉強しませんでした。留年なんて脅し、と今なら言えるけど、実際その危機はありました。そのとき、『SLAM DUNK』(井上雄彦)『あきらめたらそこで試合終了ですよ…?』わたしは読んだこともないのですが、名セリフとして有名なのですか。安西先生のこの言葉をくりかえし言って、自分を奮い立たせておりました。その反動からか、大学では少し勉強しました。 「友情は永遠」などと、信頼を言葉にすることは憚られます。信頼とは空気。見えなくても存在するもの。それをわざわざ言葉にすることは、その居場所で自分の存在を主張しているだけのこと。小心者が使う言葉。卒業して去っていくみなさまに、珠玉の言葉には遠いかもしれません。実にありふれた言葉ではありますが、わたしからは、この言葉しか見つかりません。それは「健康」この二文字です。身もこころも、そして社会的にも満たされた、そういう「健康」です。家族で、職場で、地域社会でうまくいっていない人は、健康とは言えません。この見えなくて、存在すら危ういこの言葉。生涯最も尊いもの。「健康」。この言葉をお贈りしたいと思います。 では、本日も最後に一曲。昔、70年代ですけど、チューリップというバンドがありました。チューリップはツインボーカルで、そのふたりとは、リーダーの財津和夫さんと姫野達也さんです。わたしは、子どものころ、baby faceの姫野達也さんの追っかけをしておりました。そのチューリップの財津さんがプロデユースしたといってもいいとおもうのです。ガムガムというバンドの曲で、「卒業」という曲があります。ガムガムも、この「卒業」という曲も知らないひとが多いとおもいますけど、この後出た「青い空はいらない」と二曲、ラジオではときどき流れておりました。財津さんが、パーソナリティの「ヤングおもしろ倶楽部」というラジオ番組。知らないよな~かなり遅い時間帯の深夜番組で、チューリップの他のメンバーも良く出演していたんですけど。まだ、レコードだったんだよな。そこでよくかけておりました。知っている人は、すぐにわかります。明るく軽快な曲に、悲しい詞。コーラスの入れ方といい、財津さんのアイデンティティたっぷりの曲です。 卒業 さよならの手紙 書き終えた後で、 眠った君の顔が見たくてそっと髪に触れてみた やさしい寝顔に、 (おもわずよりそい) わかれのくちづけ (ほほにのこして) さよなら(さよなら) 涙こらえてひとり靴をはく 学生時代が終われば二人にも やがて別れが来るのは知っていた。 うまれた街へ帰るぼくだから。 まだ暗い朝を、 ぼくは歩き出す。 牛乳配る音が響いた駅へ続く道。 新しい道を(ふたり) 君も歩くだろう(別れて) ぼくはいつでも覚えておこう今日の悲しみを 今日の悲しみを トロフィーのご用命はトロフィー工房まで。