2011年7月
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夏休み

トロフィー工房のhirominです。

それは すばらしい なつの あるひ

それは すばらしい なつの あるひ

ぼくは むしかごと あみを もって

とんぼを つかまえに いったけれど

とんぼは つかまらず

かわに おちた

それは すばらしい なつの あるひ

ぼくは つりざおと バケツを もって

さかなを つりに いったけれど

さかなの かわりに

くつがつれた

おひさまの ひかりが わらってた

みどりの はっぱも わらってた

なんだか ぼくも わらってしまった

とても すばらしい なつの あるひ

それは すばらしい なつの あるひ

ぼくは じてんしゃで おばさんの うちに

すいかを もらいに いったけれど

タイヤが パンクで おして かえった

それは すばらしい なつの あるひ

ぼくは むしとりに やまへ でかけた

とつぜんの あめに びしょぬれに なった

そのあと おおきな にじが できた

おひさまの ひかりが わらってた

みどりの かえるも わらってた

なんだか ぼくも わらってしまった

とても すばらしい なつのあるひ

詩:新沢としひこ

「それは すばらしい なつの あるひ」は、絵本があるのはもちろん、この詩には曲が付いていて、息子が幼稚園の発表会でうたいました。ただ、“すばらしい”のではなくて、“それは”が付いている、作者にとって、特別の日なんですね。

子どもたちは、夏休み真っ盛り。戻れない時ではあるけれど、子どものころの夏休みは、わたしのこころのなかで、いつまでもキラキラ輝いている宝物です。高級リゾートや遊園地へ行ったとか、おいしいものを食べたとか、そういうことではなく、日常のなにげない、どこにでもある夏の原風景です。

夏は、昼食が済むと、おとなたちはお昼寝するんです。わたしは眠れなくて、騒いだりして、よく怒られました。庭のビニールプールに入ったり、おままごとしたりして、おとなたちが起きてくるのを待つんだけど、その待っている時間が長くて、つまらなかったなあ。やっとおとなたちが起きてくると、サイダーやカルピスを入れてくれたり、スイカなど食べるんです。

見渡せば、一面青々と広がる田んぼ。カエルの大合唱。蝉の声もうるさかったなあ。カブトムシやクワガタは幻。まず自分で見つけたことなし。父が見つけて教えてくれたときはびっくり。蝉捕りだっていつも逃げられてばっかり。フナだったかな。近所の年上の男の子たちの横で、いっしょに魚釣りさせてもらって、わたしが釣ったときのみんなのおどろいた顔。

夏は夜。清少納言の「枕草子」とはちょっとニュアンスが違うかもしれないけれど……昼間は忙しい父がしてくれた花火。その光。お祭りの金魚すくいや、ヨーヨー、リンゴ飴。盆踊りは、浴衣を着せてもらいました。わたしは、その蝶の小柄模様の浴衣や帯がお気に入りで、ちょっぴり自慢でした。子どもには時間制限があって、お家に帰って寝床についても、いつまでも鳴り響いていた太鼓や音頭。

おとなには、夏休みはなくて、あっても少しでさびしいですけど、でも夏休みって、自分が子どものとき、おとなたちが演出してくれていたということ。ようするに、自分が子どものときのおとなたちも夏休みはなかったということ。おとなになっても、夏休みを楽しむのはいいとは思うけど、おとな自身のことばかりで、子どもたちは楽しめているのか心配になります。

“それは”おとなが、特別がんばったり、かまえたりしなくていいことなのです。お金は、必要最低限。過保護になるほどに与えないことです。子どもは、教えなくても、生まれながらにして遊ぶことを知っているものです。こどもは、遊んで、失敗して、学んでそういうことを宝物にして育ってゆくものなのです。どんなに忙しくても、どんなに煩わしくて面倒でも、子どもの遊びを、そばでゆっくり見守ることのできる、そういうおとなでいたいなあ、と思います。

トロフィーのご用命はトロフィー工房まで。

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