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なすがママ きゅうりがパパ

 トロフィー工房のhiro02です。 

8月31日は野菜(831→やさい)の日ということです。 

連日の猛暑の影響で、野菜価格の高騰が報じられておりますが、みなさんは、何か賢い秘策を考えておられますか。この毎日の暑さですから、野菜が遣られるのは想定内。人の弱みにつけこんで、恐怖心をあおるようなマスコミの脅し報道に振り回されないで、強かに、強かに、この状況を乗りきりたいものです。 

値段が安いからと言って、外国産の野菜に飛びついて買うのは、あまり賢い方法だとは思いません。農薬など食の安全面の問題が、ある種の国にはありますが、それ以外にも、フードマイレ-ジ(Food-Mileage)ということがありますね。食べものが運ばれてきた距離(食物の総重量×輸送距離)のことです。ようするに、地産地消、地元で作られた食材を地元で消費すると、CO2を削減することができるのです。 

価格高騰の原因が、天候によるものとはっきりしているのですから、この時期だけ消費を控えるか、もしくは、野菜がいくら高いと言っても、肉や魚の比ではないので、肉を買うとおもって、地元の野菜を買いましょう。地元の農家の潤いは、けっきょく地元の消費者の食生活の潤いに直結していると思うのです。わかってはいても、わたしなどは、実家が兼業農家なので、みすみす高い値段の野菜にどうしても手が出せないんですけど、やはり大義名分で正しいことに、意識してお金を使うことは、この時期とても大切なことだと考えています。 

ということで、地元の食材と言えば、京都の人は幸せですね。「京野菜」という、野菜の最高品質を誇る食材があるわけですから。前にも書きましたが、京都に住み始めて二十年以上になりますが、最初はなかなかなじめなくて、「なす(京都産)」ぐらいでいいものを、わざわざ他の地方と差別化するかのように、「賀茂なす」「山科なす」などのように、生産地名がついているんですね。これが、やはり、伝統に胡坐をかいているようにおもえて、最初は反発しましたね。 

これも、前に書きましたが、わたしが、京都人に初めてなったのは、単純ですが、京都サンガFC(サッカー)を、西京極スタジアムへ見に行ったときからです。あれ以来、しっかり地元のサポーターになりました。夏中、伏見とうがらしと雑魚の煮物が、わが家の食卓にはのりっぱなしです。万願寺とうがらしは、ちょっと割高ですけど、やっぱりうまいですね。堀川ごぼう、紫ずきん、冬は、聖護院大根、聖護院かぶら、九条ねぎ…… 

またまた、お話が長くなってしまいましたが、本日は、最後に、そんな京野菜の、わたしのお気に入りの食べ方を紹介しましょう。それは、ジャパニーズサラッド、お漬物です。みなさんは、「なすがママ きゅうりがパパ」ってご存知ですか。冗談のような名前ですが、野菜漬の素なんです。わたしはこれを、最初、糠と間違えて買ったんですけど、これは、糠ではなく、みりん粕なんですね。これがなかなかの優れモノなんです。なぜうまいのか、そのからくり、その理由はよくわからないのですが、わたしにとっては、魔法の代物。日の出みりんのキング醸造㈱さん、いい味出していますね。 

パッケージの袋に書かれている通りです。手間いらずで、臭いもしません。タッパに、これを入れ、水を加えて野菜を入れ、冷蔵庫に保存するだけです。なんのテクニックもいりません。ポイントは、食べるタイミングです。この時期ですと、なすなら、一昼夜、きゅうりなら半日ぐらいですかね。野菜ならたいてい何でもできます。毎日かき混ぜなくても、食材の出し入れのついでに全体をかき混ぜます。もう何年も続いていますが、一度もカビさせたことはありませんよ。大安や西利の漬物もうまいですが、通には、やはり、ちょっぴり酸っぱかったり、辛かったりするのがいいので、できる範囲で漬けて、ちょうどいいんです。 

そして、なんといっても、火などは使うはずもなく、間違いなくこれも、エコアクションしているでしょう。自分が一人でいるときは、ごはんにこのみりん粕で漬けたお漬物だけで十分です。これだったら、野菜が少々高騰しようが、年老いて、年金がもらえないだろうが、食料は何とか確保できるのではないかと考えています。 

最後の最後に、フードマイレージということでは、家庭菜園はまさにその最たるものですね。自分が作ったトマトのそばを通ると、トマトの本物の香りがするんです。ささやかだけれど、なつかしい夏のにおいです。この夏、いちばん幸せを感じた瞬間でした。 

トロフィーのご用命はトロフィー工房まで。

キング醸造㈱ 「なすがママ きゅうりがパパ」

10 comments to なすがママ きゅうりがパパ

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