トロフィー工房のhirominです。 「子どもは褒めて育てるもの」と申します。 大学生のうちのボクに、「家の周りの草取りしといてな」と言って、朝仕事に出て、帰ってきてもやっていないので、「草取りしたけど、また生えてきたん?」と厭味たっぷりに申しますと、「そうやねん。夏は早いわ。取った後から茫茫やん」そう言い続けて、夏休み中、8月から9月丸々2ヶ月をやり過ごしました。そして、最近では、「もう秋やん。じきに枯れてくるがな~」 そういう子どもでも、褒めなくてならない母の苦悩。そんなボクは、大学へ、お弁当を持っていきます。お付き合いしているひとと、キャンパスでイチャイチャしながら食べているのでしょうか。イヤラシ~い。わたしが、ボクを褒められる、と申しますか、認める、数少ない事がらです。 わたしが、息子にお弁当を持たせる理由は、健康のためでも、親子のコミュニケーションを測るためでも、ましてや、料理好きのためでもありません。お弁当作りがなければ、主婦の家事はかなり楽になります。主婦の人生が変わると言っても過言ではないと思います。それでも、ほぼ百パーセントに近い状態で、「お金渡すから、外で食べてきて」と言ったことはありません。友人にも、「意地でも作るなぁ……」と笑われるほどです。 ようするに、お昼代を渡すお金がないのです。バブル絶頂期に生まれ、物心ついたころはずっと不況続き、リストラの嵐に巻き込まれる両親を、反面教師として育ってきたボクは、いまどきのサイダー男子です。爽やか、清潔、がつがつしない、自然体、欲・野心がない、小さなことで喜びを見いだせる、無理しない、衝突しない、サイダー男子とは、本当に上手く言ったものです。どんな時代でも、子どもは親の経済力を越えられないものですが、それにしても、この低すぎる親の経済力をよく理解してくれていると、つくづく感心いたします。 大学生ともなれば、普通は親が作ったお弁当なんて嫌がるものでしょう。わたしが、夕食の片づけや、お洗濯が終わって、あくる日のお弁当の下ごしらえをする遅い時間帯に、ボクは帰ってきて、「あしたは、そぼろ弁当!」と、すごくうれしそうな顔をしますよ。 トロフィーのご用命はトロフィー工房まで。
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