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心の旅

トロフィー工房のBillie Jeanです。

わたしの青春を謳歌したチューリップは、今年、結成40周年再集結ということで、感謝還暦?全国ツアーですって。なにがなんでも参加するぞ!

70年代活躍したバンドは、続々と40周年を迎えております。エイちゃんこと、矢沢永吉さんも、キャロル結成から、40周年。チューリップと同期なのですね。一昨年、ミスチルの桜井さんやコバタケ(小林武史)さんのap bank fesに参加していました。You-Tubeで見ただけですけど、まだまだ健在でした。70年代というと、オフコースの小田さんや、古くは赤い鳥、ハイファイセットの山本潤子さんは、声に衰えがないというか、ますますよくなっているようにおもいます。昨年、海外で突如高い評価を得て話題になっている由紀さおりさんは、もうちょっとしんどい感じがしますね。『夜明けのスキャット』「ルルル……ばっかりやん!」なんて、びっくりしたのもなつかしいです。

もっとも、われらがチューリップ。5人のメンバーどのひとも、現役の姿をとどめているひとはいません。元より、お世辞を言うつもりもないし、全然、残念だと思わないし、もちろん、悲しくもありません。それは、70年代、ライブ・アクト・チューリップに参加できたこと。大げさに言うわけではないのだけど、わたしにとって、二人の子どもたちに出会えたことも幸せなのだけど、それ以上にと言ったら子どもたちに怒られるかな?でも、それと同じくらいは、チューリップのライブに参加できたことは、生涯最高のしあわせだとおもっております。過ぎた日は過ぎた日。思い出に浸っていたってしょうがないのはわかっています。でも、もう夢とか希望とか、向上心とか、チューリップのライブにいた瞬間があれば、そういうのがなくてもいいとおもえると、生きて行くのがとっても楽になるのです。

そのチューリップ。72年のデビューから、2年目、3枚目のシングル『心の旅』が大ヒットで、メジャー認知されました。年齢を問わず、ジャンルを問わず、これからもずっと歌い継がれていく名曲、名盤であります。リーダー財津和夫さんが作詞作曲しました。

この曲のボーカルが、当初、財津さんだったのを、姫野達也さんに変更された秘話は、チューリップを知っているひとの中では有名なおはなしです。第一期のオリジナルメンバーは全員九州博多出身で、リーダー財津さんの力は絶大でありました。後に、財津さん以外のオリジナルメンバーは全員脱退することになるわけですが、その最大の原因は、財津さんの音楽に対する、いや何事に対しても潔癖な性格、彼のワンマンが引き起こす他のメンバーとの確執であったことは容易に想像できます。

ですから、この『心の旅』も、財津さんがボーカルを取ることは、メンバーはもちろん、周囲のスタッフだれも疑いもしなかったことです。すでに音はレコーディング済、いわゆるオケの状態で、うたを入れる段階になって、「一度、姫野で聞いてみよう」と言ったひとがいたのですね。この方が、坂本九ちゃんがうたった『すてきなタイミング』や『ルイジアナママ』などの洋楽ポップスの訳詩で知られる漣健児(さざなみ けんじ)さんです。漣健児は訳詞家としてのペンネーム。本名は草野昌一さん。ポピュラーソングを日本に広げた仕掛け事務所、シンコーミュージックの代表です。

そうして姫野さんがうたった『心の旅』は非常に評判が高く、たちまちヒットチャート路線をうなぎのぼりしていくわけです。この後チューリップはツインボーカルとなり、姫野さんがメインをうたうこともたくさんあるのですが、この『心の旅』のうたっている声は、この後にはない、ちょっと恥ずかしくなるほどの甘々の声です。くわえて、ルックスもベビーフェイス。これが、当時小学校6年生の少女のわたしを虜にしたわけです。

ということで、草野昌一さんの「姫野で」の一言と、研ぎ澄まされた眼に、敬意を表するわけですが、すでに、2005年に亡くなられていて、このとき、漣健児トリビュート「Together and Forever」として、かつてシンコ-ミュージックに所属していたアーティストたちで作ったアルバムに、チューリップのメンバーも参加しているのです。ちなみに、財津さんは『悲しき片想い』姫野さんが、『すてきな16歳』上田さんは、『すてきなタイミング』わたしは、最後のメドレーの中から、『ジョニーエンジェル』が好きです。

本日は、『心の旅』ではなく、だって『心の旅』は、いくら古いと言ったって、忘れ去られるものではないでしょう。『ジョニーエンジェル』オリジナル、シェリーファブレーもいいのだけど、あえて、漣健児さんの訳詩で。

ジョニー・エンジェル
ジョニー・エンジェル……

You are an angel to me

ジョニー・エンジェル
やさしい その瞳がいつも
あたしの心をいためるの

ジョニー・エンジェル
静かに目を閉じて聞いてよ
あたしの心のときめきを

恋とは こんなにも
せつなくて辛いものなのか
恋とは こんなにも
夢のあふれたすてきなものなのか

ジョニー・エンジェル
いつかは その腕に抱かれて
いつまでも夢を見つづけたい

ジョニー・エンジェル
You are an angel to me

トロフィーのご用命はトロフィー工房まで。

2 comments to 心の旅

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